2020年12月29日

東京消防庁T類論文対策 グラフ・表の読み取り練習(題材一覧)

 T類論文試験はここのところずっと「グラフ・表の読み取り」形式が続いています。この手の論文では、グラフ・表を適確に読み取れるかどうかがきわめて重要。なぜこのグラフ・表が与えられたのか? 出題者の意図をよく考えなくてはなりません。(当然、出題者側は「このグラフからは、このような傾向や課題が読み取れるはずだ」と想定しているわけですから。)最初の読み取りのところで外してしまうと、どんなに整った答案を書いても良い評価は得られません。そこがこの手の論文課題の怖いところです。
 2回目試験の論文が「グラフ・表の読み取り」形式になるかどうかはわかりませんが、そうなる可能性は高いでしょう。そこで、対策としていろいろなグラフ・表を見て読み取れる傾向(課題)をまとめる練習をしておくことをおすすめします。
 これまでも読み取りの練習に関わる記事をいくつもアップしてきましたが、ばらばらになっていましたので、見やすいようにリスト化しておきます。
 「読み取り」の練習をするさいには、効果を高めるためにぜひ以下のようなやり方をしてみてくださいね。

*まずはグラフ・表だけを見て自分なりに考えてみる。(解説の部分を先に読まないで!)
*たとえば、グラフを見始めてから「5分以内」というふうに制限時間を短く切って取り組む。(試験本番ではゆっくりしていられませんので……。)
*ただ見て考えるだけでなく、読み取れた傾向(課題)は必ず自分のことばで表現する。(メモ用紙をお手元にどうぞ。)


<グラフ・表の読み取り練習 題材一覧>

★インターネット利用機器の状況(年齢階層別)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201800_001.pdf
 こちらの資料のp.36「図表7−4 主なインターネット利用機器の状況(年齢階層別)」のグラフを見て、「読み取れる傾向」を2つ以上挙げて、わかりやすく説明してください。(できれば。それぞれについて考えられる行政の対応策・取組みも考えてみてください。)

★行っているセキュリティ対策(男女・年齢階層別)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201800_001.pdf
 こちらの資料のp.63「図表9−7 行っているセキュリティ対策(平成30年、男女・年齢階層別)」の表を見て、「読み取れる傾向」を2つ以上挙げて、わかりやすく説明してください。(できれば。それぞれについて考えられる行政の対応策・取組みも考えてみてください。)

※元の記事は以下の2本です。
⇒ https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/478849622.html(出題編)
⇒ https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/478849900.html(解説編)

★消防団員の被雇用者化・年齢構成比率の推移
https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/474756526.html
 こちらの記事中のグラフ「消防団員数及び被雇用者である消防団員の割合の推移」「消防団員の年齢構成比率の推移」を見て、何が読み取れますか?

★高齢者の日常生活事故の種類別構成割合・発生場所別搬送人員
https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/474998290.html
 こちらの記事中のグラフ「年齢別の事故の種類別構成割合」「発生場所別搬送人員」を見て、何が読み取れますか?

★事故種別の救急出動件数・搬送人員の推移
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/c941509de3f85432709ea0d63bf23744756cd4a5.pdf
 こちらの資料のp.3「図5 事故種別の救急出動件数と5年ごとの構成比の推移」およびp.4「図7 事故種別の搬送人員と5年ごとの構成比の推移」のグラフを見て、何が読み取れますか?

※元の記事は以下になります。
https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/479192986.html
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2020年12月28日

消防団をめぐる新聞記事

 この年末に、全国紙が相次いで消防団をめぐる記事を掲載しています。
 12月27日、毎日新聞に消防活動をしていないのに報酬・ 手当を受けている「幽霊消防団員」の問題を取り上げた記事が出ました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd574d5e110315eb646715a6f8e28e538a4f53b4
 団員の成り手不足が深刻化する中で、「幽霊団員」を抱えることで団員の充足率を満たしているように装い、予算を確保しているケースがあると見られます。
 また、本日12月28日には読売新聞が「消防団員の減少 地域防災の基盤固め急ぎたい」と題する社説を掲載。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20201227-OYT1T50167/
 加入促進のためには待遇改善が重要だとしています。
 消防団員の減少をこのままにすれば、地域防災は危機的状態に陥ってしまうでしょう。時代に合わせて改めるべき点は改め、多くの人が加入しやすい環境を作っていく必要があります。
posted by TP at 20:00| 報道・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月26日

「令和2年版 救急・救助の現況」

 総務省消防庁は「令和2年版 救急・救助の現況」を公表しました。
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/
 令和元(2019)年中の全国の救急出動件数は約664 万件、搬送人員は約598 万 人で、いずれも過去最高。
 資料によると、平成11(1999)年における救急出動件数は約393万件。令和元(2019)年は約664万件ですので、20年間で1.7倍に増えました。年齢区分別に見ると、平成11(1999)年の搬送人員のうち65歳以上の高齢者が占める割合は36.9%でしたが、令和元(2019)年には60.0%。背景には、この20年間に進んだ人口構成の急速な高齢化があります。
 救急出動の事故種別構成比の推移もなかなか興味深いです。平成11(1999)年には「急病」による救急出動件数は全体の56.3%でしたが、令和元(2009)年には65.3%まで上昇。「一般負傷」による出動件数も12.1%から15.3%に増えており、明らかに人口構成の高齢化が影響しています。(高齢者は急病やケガになりやすいので。)
 その一方、「交通事故」での救急出動件数は平成11(1999)年に全体の16.4%を占めていましたが、令和元(2019)年には6.5%まで低下。全国の交通事故死者数がこの20年間で3分の1近くまで減少している(9,012人→3,215人)のと符合しています。
論文対策(グラフを読み取る練習)にもなるかと思うので、この資料をぜひ覗いてみてください。(とくに掲載されているグラフを。)
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2020年12月24日

消防団充実強化取組事例のページ

 12月22日、総務省がHP上で報道資料「『消防団員入団促進キャンペーン』の実施」を公表しました。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01shoubo01_02000379.html
 資料の中で全国における消防団充実強化取組事例を集めたページが紹介されています。
https://www.fdma.go.jp/relocation/syobodan/torikumi-jirei/
 覗いてみると、なかなか面白いです。取組事例は都道府県別にまとめられており、「東京都」をクリックすると東京消防庁の事例もいくつか入っていますよ。

posted by TP at 06:00| 報道・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月21日

T類論文対策 以前の練習用課題について

 新しくT類論文の直前練習用の課題と答案例を作ってみようかな……と思っていたのですが、スケジュール的に厳しくなってきました。
 とりあえず、今年(2020年)4〜6月に1回目試験向けに公開した練習課題(対策課題)が3題あります。そのうち、グラフ・資料読み取り形式は2題。

https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/474756526.html
(T類論文対策の練習用課題−1 消防団員の年齢構成比率の推移から読み取れる課題と対応策)
https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/474998290.html
(T類論文対策の練習用課題−2 高齢者の日常生活事故に関して読み取れる課題と対応策)

 とくに練習課題−2は、2020年8月の試験で実際に出題された課題とタイプ的に似ていると思います。(2種類のグラフ・資料を読み取る点で。)2回目試験(2021年1月)を受験予定で未見の方がいらっしゃれば、チャレンジしてみてください。
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2020年12月19日

東京消防庁消防官T類・2回目採用試験の申込期限

 東京消防庁消防官T類・令和2(2020)年度2回目採用試験の申込締め切りが12月20日(日)午後5時に迫っています。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/inf/r02/03/saiyou.html
 受験予定の方はすでに申込みを済ませていらっしゃるとは思いますが、もしもまだであればご注意くださいね。(念のため。)
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2020年12月17日

消防団の組織概要などに関する調査結果

 12月15日、総務省消防庁が「消防団の組織概要等に関する調査(令和2年度)の結果及び消防団員の確保に関する大臣書簡」をウェブサイト上に公表しました。
https://www.fdma.go.jp/
 調査結果によると、令和2(2020)年4月1日現在で、全国の消防団員数は818,478人。前年度に比べ13,504人減少しました。「全国で約82万人」などと覚えておけばよいでしょう。一方で、近年、重点的に確保に取り組んできた女性団員、学生団員は前年度より増えています。(女性団員の数は全国で27,200人、学生団員は5,404人。)
 全国の数字だけでなく、都道府県別の数字も公表されており、たとえば東京都内の消防団員数(令和2年度4月1日現在)は22,077人。女性団員は2,867人、学生団員は991人となっています。
 この他、市町村別の年額報酬額なども掲載されています。自治体によって報酬額にかなりの違いがあり、なかなか興味深いですよ。
 消防団をめぐる最新の数字、状況を確認しておくという意味で、時間があればぜひのぞいてみてください。
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2020年12月12日

東京消防庁T類採用試験 論文試験対策の練習用課題(解説)

※練習用課題は こちらの記事 で確認してください。以下は解説です。(解説を読む前に、ぜひ自分で時間をとって考えてみてください。)

「読み取り」の練習用課題―1
 冷静に眺めればいろいろなことを読み取れるはずです。
 たとえば、スマホの利用率やパソコンの利用率を年代ごとに追っていけば、
(1)スマホを利用する人の割合を見ると、高齢者は他の年代に比べて非常に低い。
(2)パソコンを利用する人の割合を見ると、19歳以下の若い年代では他の年代に比べて非常に低い。

 ……などと説明できるでしょう。
 また、スマホだけ、パソコンだけを見て説明するのではなく、スマホとパソコンの利用率の関係について述べることも可能ですね。
(3)若い世代ではスマホを利用する人の割合がパソコンを利用する人の割合よりも大きいが、高齢になると逆転し、パソコンを利用する人の割合のほうがスマホを利用する人の割合よりも大きくなる。
 他に何かないでしょうか?
 たとえば、携帯電話に着目すると、
(4)スマホではなく携帯電話を利用している人の割合は高齢になるにしたがって大きくなる。(80歳以上ではスマホの利用者よりも多い。)
 ……という点も指摘できますね。
 いかがでしょうか。2つ以上の傾向をはっきり別々に述べることができたでしょうか。
 それぞれについての行政の対応策・取組みについても、
(3)→若い世代にはスマホ利用者を想定した情報発信に重点を置き、高齢世代に対してはパソコン利用者を想定した情報発信に重点を置く
(4)→携帯電話しか利用しない高齢者が不利を被ることがないように配慮する/高齢者のスマホ利用を促進・支援する

 こうした方向でいろいろ考えてみることができます。

「読み取り」の練習用課題―2
 こちらもいくつか例を挙げておきます。
(1)「ソフトウェアを最新のものに更新する」と回答した人の割合は(男女ともに)70歳以上の高齢者で非常に低くなっている(40%未満)。
(2「ウイルス対策ソフトをインストールする」と回答した人の割合は、他の項目に比べても性別による差が非常に大きい。(男性が57%に対し女性は42%なので、15%もの開きがある。)
(3)「ソフトウェアを最新のものにインストールする」「ウイルス対策ソフトをインストールする」など、習慣化・自動化しやすい項目は行っている人の割合が高い(50%以上)が、「アプリの利用条件を必ず確認し、同意可能なアプリのみダウンロードする」「個人情報の入力を控える」など、ケースバイケースで判断しなくてはならない項目については行っている人の割合が低い(10〜20%台)。

 いかがでしょうか。表の数字を見ていると、いろいろ気づくことがあると思うのですが……。
 それぞれについての行政の対応策・取組みについても、
(1)→高齢者に対して常にソフトウェアを最新のものに更新するように呼びかける
(2)→女性に対してウイルス対策ソフトのインストールを呼びかける
(3)→ケースバイケースでの判断が求められる行動についてとくに注意喚起する

 ……のように対応させて考えていくことができるでしょうね。
posted by TP at 15:00| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月11日

住警器 点検・交換の呼びかけ

 12月10日、東京消防庁のウェブサイトに、「鳴りますか? 住警器〜 住宅火災への備え やればできる!〜」というページが掲載されました。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2020/202012/camp4.html
 住警器(住宅用火災警報器)については、東京都の条例によって平成16(2004)年から新築住宅に、平成22(2010)年からはすべての住宅に設置が義務化され、設置率向上が図られてきました。(この経緯は覚えておきましょう。)
 設置義務化(平成22[2010]年)から10年を過ぎ、耐用年数である10年を超えた住警器が多く存在していることが予想されるため、このページで点検や交換が呼びかけられています。
 住警器の効果を明らかにするため、「人口100万人あたりの死者」と「住警器設置率」の相関関係を示すグラフなども掲載されています。ぜひ、のぞいてみてください。
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2020年12月07日

東京消防庁T類2020(令和2)年度1回目採用試験 1次試験の解答解説

 2020(令和2)年8月9日(日)に行われた東京消防庁消防官1類採用試験(1回目)の詳しい解答解説をこのたび作成、公開しました。参考にしていただければ幸いです。
⇒ 教材リスト
 教養試験各問の解説だけでなく、論文試験の解説・答案例も掲載しています。
※例年、1回目の採用試験は1次試験5月の日程で行われますが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、1次試験が8月に延期されました。
 2回目試験(2021年1月)に向けた教養試験直前対策記事はもう少しお待ちください。今週半ばまでにはこのブログに掲載いたします。
posted by TP at 10:54| 教養試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする