2020年07月30日

東京消防庁T類・論文試験 本番直前の確認

 素晴らしい答案を書く秘訣をひとことで示すのはいくらなんでも無理。でも、失敗を防ぐための注意点なら、かなり具体的にあげることができます。
 言うまでもありませんが、論文試験では与えられたテーマを正確に把握し、構成案(段落ごとにどんな内容、素材を盛り込むかを示したメモ)をつくる最初の段階が決定的に重要です。したがって、「テーマの把握」や「段落構成」について、どんなことに留意すべきかをざっとまとめておきます。

★与えられたテーマを正確につかむ
*たとえば、「〜〜課題を2つあげ、それぞれの対応策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。」と指示されている場合には、「課題1とその対応策」「課題2とその対応策」をはっきり別々に示さなくてはなりません。(「課題」の数は1つではだめだし、3つでもだめ。)かりに「課題をあげ」とあるだけなら、「課題」を1つだけ示し、対応策・取り組みをいくつかに分割して述べるような書き方でも構わないことになります。
*「課題(or問題…)」などを2つ別々にあげる場合には、内容的に重ならないようにくれぐれも注意してください。答案を書き進めたあとで2つの内容がほとんど同じになってしまうとか、一方がもう一方に含まれてしまうと気づいても、もうどうにもなりません。
*指示が「資料から読み取れる課題をあげ」となっていたら、与えられた資料のどこからその課題が読み取れるのか、その根拠も明確に示しておくべきです。
*最近はしばらく「課題」+「対応策」を述べよという指示になっていますが、もちろんこうした用語は変わる可能性があります。(「問題点」+「対応策」、「問題」+「解決方策」、「課題」+「消防職員としての取組み」、「影響」+「方策」など、過去にはいろいろな組合せで出題されています。)「課題」や「問題」、「対応策」「解決方策」「取組み」などの言葉もきちんと指示通りに使っておくのが無難でしょうね。たとえば、「影響」をあげよ、と指示されているにもかかわらず「影響」という言葉を使わずに「課題」や「問題」という言葉で述べる……といった書き方は絶対に避けることです。テーマをきちんとつかんでいない、と判断される危険があります。
「課題(or問題)」とそれへの「対応策/取り組み」がきちんと対応しているかにもくれぐれも気をつけてください。たとえば、「住民の防災意識を高めること」が課題だとし、そのための具体的な取組みをいくつか述べていく場合、当然「防災訓練/防災教育」などを取上げることになりますが、最後にうっかり「建物の耐震化」のように「防災意識」と直接関わらない取組みまで入れてしまう……といったミスは非常に多いのです。

★段落構成をきちんと決める
*多くのみなさんはすでに自分が得意とする段落構成の型をお持ちでしょうから、本番でも基本的には自分の型で勝負すればよいです。(ふだんと異なる書き方をするのは危険。)
*段落構成を考えるさいには、
第1段落:1つめの課題とその理由・根拠を示す
第2段落:それへの具体的な対応策をいくつかあげる
第3段落:2つめの課題とその理由・根拠を示す
第4段落:それへの具体的な対応策をいくつかあげる
 ……のように、それぞれの段落に何が書かれているのかがはっきりするようにつなげていきましょう。
・ある段落に「課題」「対応策」「背景」…など、何もかも詰めこんだ結果、その段落でいったい何が中心的に述べられているのかはっきりしない
・ある段落と次の段落が論理的にどうつながっているのかがさっぱり理解できない
 こんな書き方をしてはいけません!
 答案を読む側が「この段落で1つめの課題が示されているな」「この段落にはさっきの課題について具体的な対応策・取り組みが書かれているわけだな」……というふうに、すんなり理解しながら読み進めることができるように書くのが鉄則です。

 その他の留意点もあえて挙げるとするなら……

★接続詞を適切に使う
 「なぜなら(〜だから)」「たとえば/具体的には」「したがって」「しかし(ながら)」のように前後の文の論理的関係を明確にする接続詞を適度に使っていくとよいです。取組みなどを並列して述べていく場合にも、「まず」→「また(次に)」→「さらに」などの接続詞を用いると読みやすくなります。(接続詞を全然使っていない、あるいは前後の内容からして不適切な接続詞が用いられている……そんな答案は非常に読みにくい。)

★最後の「しめくくり」もきちんと用意しておく
 公安系職種の論文では、自らの使命感の強さや職務に対する熱意を述べた「決意表明・抱負」のような文でしめくくるスタイルが好まれます。どんなテーマでも使えるようなしめくくりを、あらかじめしっかり準備しておくべきでしょう。(最終段階での字数調整や時間切れ防止策といった意味合いでも。)

 最近6回続いている「資料(グラフ)読み取り形式」を想定して練習を重ねてきた人も多いと思います。ただ、正直なところ今回どうなるかわかりません。前回までとまったく違うスタイルで来る可能性だってあります。どんな出題であっても、あわてず、冷静に臨んでくださいね。テーマを正確に把握し、きちんと構成案をつくる……といった手順の基本は変わりません!

※こちらのブログで掲載していた「論文試験対策2020年版」のシリーズ記事では、テーマの系統別にくわしく解説しています。よければそちらもご覧ください。
posted by TP at 06:00| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする