2021年03月08日

東京消防庁T類 論文試験対策2021最新版(6)

 今回はAタイプのうち、とくに2017年〜2020年1回目にかけて続いた「グラフ読み取り形式」の課題についての注意点をまとめておきます。
 「グラフ読み取り形式」も内容的にはAタイプに属しますから、論点を2つに分割して述べるといった構成法はそっくりそのまま当てはまります。ただ、答案の最初に「グラフから読み取れる傾向や課題」を述べなくてはならない点に注意! 早合点は禁物で、出題者はいったいどのような内容を読み取ってほしいのかを冷静に考えてみる必要があります。
 たとえば、2017(平成29)年2回目試験の課題では「高齢者人口と割合の推移」の棒グラフが示されたのですが、それを見てただ高齢化のグラフだな……としか思わないようなら、出題者の意図をまったく読み取れていないことになります。なぜこのグラフが選ばれたのか。そこをよく考えないと……。
 2018(平成30)年2回目試験や2019(令和元)年1回目試験のような課題ならば、「アンケート結果」の読み取りがカギです。回答者の多い項目にこだわってください。アンケート結果を無視してどんどん書いていく、ということが決してないように。

例:「資料『救急車を呼んだ理由』から読み取れる課題と対応策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。」(2019年1回目)

 資料(グラフ)は割愛しますが、かりにこの問題であれば、答案では指示通りに、必ず「グラフから読み取れる課題」⇒「対応策」の順に述べなくてはなりません。ただし「読み取れる課題と対応策について述べなさい」とあるだけで、「課題を2つあげなさい」といった指示はないので、

・おおまかに課題を1つだけ示し、続けて対応策を2つ(以上)に分けて述べる
・最初から課題を複数示し、それぞれについて対応策を述べる

 
 どちらの構成を用いても構わないことになりますよね。(自分にとって書きやすいほうでOK。)
 かりに課題を1つだけ示し、対応策を2つに分けるのであれば、

第1段落:グラフから読み取れる課題をあげる
第2段落:課題への具体的な対応策−1
第3段落:課題への具体的な対応策―2
第4段落:まとめ・しめくくり


 このような4段落構成が最もシンプルなかたちになります。あるいは、火災に関する現状をまとめて述べた「前置き(テーマの背景)」の段落を最初に置いて、

第1段落:前置き・導入部分(=火災をめぐる現状)
第2段落:グラフから読み取れる課題をあげる
第3段落:課題への具体的な対応策―1
第4段落:課題への具体的な対応策―2
第5段落:まとめ・しめくくり


 としても構いません。
 一方、最初から「読み取れる課題」をはっきり2つに分け、それぞれに「対応策」を述べるのであれば、

第1段落:グラフから読み取れる課題−1
第2段落:課題―1への対応策
第3段落:グラフから読み取れる課題−2
第4段落:課題―2への対応策
第5段落:まとめ・しめくくり
  

 たとえばこんな段落構成になるでしょうね。

 Aタイプの論文課題への対策はここまで。次回はBタイプ(「組織や仕事」に関わるテーマ)への対策を考えてみることにします。


※東京消防庁T類論文の実際の過去問については、以下のページにまとめてありますのでご覧ください。
⇒ https://tokyoshobo.uijin.com/contents03.html
※なお、実際の過去問の答案例やくわしい解説は『東京消防庁消防官T類 論文試験対策テキスト(2021年受験版)』に収録しています。内容については以下をご覧ください。参考にしていただければ幸いです。
⇒ https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/480170884.html
posted by TP at 07:00| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする