2021年03月09日

東京消防庁T類 論文試験対策2021最新版(7)

 さて、今日はBタイプ、「組織や仕事」をめぐるテーマの答案作成について考えてみましょう。

例:「組織内のコミュニケーション不足が組織全体に与える影響をあげ、コミュニケーションを活性化させる方策について、あなたの考えを述べなさい。」(2015年2回目)
例:「組織において、個々の有する能力を発揮するために大切なことを2つあげ、あなたがどのように実践していくのか具体的に述べなさい。」(2016年2回目)
 
 こうしたテーマの答案をどう書けばよいでしょうか。 
 課題には「組織」とあるだけですが、ふつうに考えれば「消防組織」を想定すべきですよね。消防組織の中でどのようにコミュニケーションを活性化すべきか、消防組織の中で個々の消防官が能力を発揮するにはどうしたらよいか、自分消防官としてどのように実践するか……というぐあいに。これまで「組織内でのコミュニケーション」「組織内での個人の能力の発揮」がテーマになっていますが、同じ系統のキーワードとしては「組織内の情報共有」「チームワーク」「組織の規律」……なども考えられます。これらがテーマになっていたらどんなことが書けそうか、あらかじめシミュレーションしておくとよいでしょうね。
 いっぽう、形式/構成面については、すでに説明したAタイプの論文とほとんど変わりはありません。
 東京消防庁T類の論文は、書くべき内容と順序がはっきり指定されているのが特徴であり、「組織のあり方」系のデータについてもまったく同様。たとえば、2015年2回目の課題では「組織内でのコミュニケーション不足が組織全体に与える影響」→「コミュニケーションを活性化させる方策」の順ですし、2016年2回目課題では「組織において、個々の有する能力を発揮するために大切なこと(2つ)」→「あなたがどのように実践していくか」です。
 たとえば、2015年2回目試験の論文課題を例にとり、前半の内容と後半の内容をおおまかに考えてみましょう。

★組織内でのコミュニケーション不足が組織全体に与える影響
 具体的にどうなっちゃうのか、イメージしてみてください。連携がうまくとれず現場での活動でミスや遅れが増える、信頼関係が築けないのでチーム全体の士気が下がってしまう……など、いろいろな困った問題が生じるでしょう。

★コミュニケーションを活性化させる方策
 これも、自分が消防職員だったら……と具体的に想像してみれば、いろいろな方策が出てくるはず。日頃の訓練できっちりコミュニケーションをとる、ミーティング・反省会などを実施する、新人・若手に対し指導役を決める……などといったようなことから、チーム・組織での「飲み会」のようなインフォーマルな試みまで。

 さて、次に考えなくてはならないのは、答案をどのような段落構成で仕上げるか。これについても、基本的にはAタイプの答案と変わりありません。最低でも4段落以上になるように組み立てます。

例:「組織内のコミュニケーション不足が組織全体に与える影響をあげ、コミュニケーションを活性化させる方策について、あなたの考えを述べなさい。」(2015年2回目)
第1段落:「組織内でのコミュニケーション不足が組織全体に与える影響」を述べる。
     これをふまえ、次段落から「コミュニケーションを活性化させる方策」を2つに分けて述べる。
第2段落:方策その1
第3段落:方策その2
第4段落:しめくくり(最後に自らの決意表明などもつけておく)


例:「組織において、個々の有する能力を発揮するために大切なことを2つあげ、あなたがどのように実践していくのか具体的に述べなさい。」(2016年2回目)
第1段落:「組織において、個々の有する能力を発揮するために大切なこと」を2つあげる。
     次段落からそれぞれについて、具体的にどのように実践していくのかを述べる
第2段落:実践その1
第3段落:実践その2
第4段落:しめくくり(最後に自らの決意表明などもつけておく)


 書き出す前にこうしたおおまかな構成を考え、それに落とし込んでいくようにすれば、大きな失敗はせずにすむでしょう。なお、並列構造を使う場合、「コミュニケーションを活性化させる方策」や「どのように実践していくのか」の中身はなるべく明快なキャッチフレーズにして表現してください。続いて、具体的な取組事例を挙げて説明するスタイルにします。そのさい、以下のような点にも注意してください。
▲2つ(以上)のキャッチフレーズは、内容がかぶらないように設定する
 論点を分割するさいに、「これって結局同じことじゃないか」と思われてしまうような分け方では意味がありません。あくまで異なる視点で分けなくてはならないということです。
▲キャッチフレーズで示した方向性と、それに続けてあげた具体的事例の内容がずれないように気をつける
 たとえば、「日頃の訓練でしっかりコミュニケーションをとる」というポイントを先にあげたのに、いつのまにか仕事以外でのつきあいも大切にしよう……みたいな話になっていたらおかしいわけですよね。

※東京消防庁T類論文の実際の過去問については、以下のページにまとめてありますのでご覧ください。
⇒ https://tokyoshobo.uijin.com/contents03.html
※なお、実際の過去問の答案例やくわしい解説は『東京消防庁消防官T類 論文試験対策テキスト(2021年受験版)』に収録しています。内容については以下をご覧ください。参考にしていただければ幸いです。
⇒ https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/480170884.html
posted by TP at 07:00| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする