2021年05月25日

【面接試験直前対策記事−3】志望動機(なぜ東京消防庁を目指すのか)

 なぜ他の自治体の消防ではなく、東京消防庁が第一志望なのか? 東京育ちの人なら「生まれ育った東京のために」……という思いを語って理由とすることができるが、東京以外の出身者にはこの手は使えない。また、かりに東京出身者だとしても、これだけでは志望理由としては不十分である。「東京」へのこだわりよりも、「東京消防庁」という職場・組織へのこだわりをしっかり語るべきだ。
 東京消防庁が断然いい……と感じている人は多いだろうが、その「良さ」をいったい、どのように語ればよいのか。なかなかことばが浮かんでこない人は、まずは募集案内や採用サイトに目を通して、すでに入庁して活躍している先輩たちがどう語っているのか、東京消防庁がどのように広報しているのかを確認してみるとよい。
 たとえば、最新版(令和3年版)の職員募集パンフレットの職員インタビューページでも、多くの若手職員が「東京消防庁」を志望した理由を語っている。ぜひ目を通していただきたい。なお、採用サイトにも職員紹介ページがあるが、こちらは仕事内容の紹介に重点が置かれており、「東京消防庁を志望した理由」についての言及は少ない。「東京消防庁を志望した理由」についての言及は、数年前の職員紹介ページのほうが現在のページよりも充実していたので、参考までに2017〜2018年頃の採用サイトからいくつか引用しておく。

参考:<採用サイトの職員インタビューで語られた「東京消防庁の志望理由/東京消防庁の魅力」>(2018・2017)
「数ある消防本部の中から就職先に東京消防庁を選んだ一番の理由は、組織の規模に表される人の多様性を魅力に感じたからです。救急隊やポンプ隊など現場で活動する隊だけでなく、防災指導や予防に特化した職員など、危機管理分野におけるプロフェッショナルが18,000人以上所属する組織は他にありません。」
「東京消防庁は日本一の規模を誇るとともに、世界においても有数の消防機関であり、私が生まれ育った東京の安全と都民の生命・財産を自分の手で守りたいと強く思ったのが東京消防庁を目指した理由です。」
「東京消防庁は、高層ビルが林立した大都市から山岳地帯、海、大島・八丈島といった島しょまで多様な地域を管轄し、多くの人たちの安全を支えていることに重要な存在意義があると思っています。数多くのレスキュー隊員を擁し、より高度な専門部隊としてハイパーレスキューや化学隊、そしてエアハイパーレスキューなどを持っているのも、管内で発生する災害が複雑かつ難易度が高いからで、消防官として自分を高める上でもこれ以上の場はありません。」
「東京の都心部は過密化が進み、建物や施設の高層化・深層化が進んでいます。河川や山もあれば、都市ならではの複雑な災害もある。IRTのような国際援助で重要な役割を果たす機会も含め、色々な経験を積むチャンスに溢れているのが東京消防庁で働く意義・魅力だと思います。」
「東京消防庁には様々な職種・業務があり、自分が予想もしなかった部署に配属されても新たなスキルを身につけることができます。私自身、指令室に配属されるなどまったく考えていませんでしたが、この仕事で様々な知識と経験を得て、ポンプ隊に戻った際にも色々な形で活きました。また、目標を持った職員を応援してくれるのも東京消防庁です。自分を成長させたいと望んでいる方たちにとって、ここは最適な環境だとお勧めできます。」


 採用ページや募集パンフなどの資料を手掛かりに、「東京消防庁ならではの仕事の魅力・やりがい」として語られていることを大まかに整理してみるとすれば、
・組織の規模が大きく、職務の幅が非常に広い
⇒多様な分野の仕事に挑戦できる/(専門的なキャリアをもつ人なら)自分の力を活かせるフィールドがある
・研修制度やキャリアアップのシステムの充実
・日本の政治・経済・文化の中心である首都東京とそこに暮らす人々の安全を守る誇り
・東京が抱える課題は複雑多様化しており、安全に対する都民の関心が高まり、東京消防庁への期待も大きくなっている
 ⇒たいへんだが、やりがいのある仕事だ

 ……といったいくつかの系統に分類できる。自分自身はいったいどういうところに一番強い魅力を感じるのか? じっくり考え、自分なりのことばで説明できるようにしよう。
 東京消防庁が誇る専門部隊、注目すべき制度や取組みなどを取り上げて話そうと考えている人も多いと思うが、その場合にはくれぐれも正しい名称を確認しておくこと。(部隊や部署の名前を間違えない!)
 余談だが……東京都民ではないみなさん・地方出身のみなさんは、かなりの確率で「なぜ地元の消防ではなく東京消防庁を受けるのか?」と質問されると思っておこう。この質問に対し、あやふやな答え方は禁物だ。(「べつに地元でも構わないのですが……」などと答えるわけにはいかない!)どうしても東京消防庁に入りたい、という熱い思いを伝えるには、「東京消防庁ならではの魅力」を具体的にはっきりと述べる必要がある。
posted by TP at 07:00| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする