2021年06月08日

【面接試験直前対策記事−10】規範意識・倫理観に関する質問

 たとえば「公務員の不祥事についてどう思うか」といった質問はわりとよくあるのだが、こうした質問で気をつけたいのは、「他人事」「外部からの批判」のような答え方にならないようにすることだ。
 「不祥事はあってはならない」のは当然だが、自分自身が公務員を目指す者であることを決して忘れないように。法律・規則をしっかり守り、高い倫理観をもって職務に取り組むつもりだという自らの決意・心構えを明確に語ってほしい。
 なお、2017(平成29)年1回目に「面接2回」方式が導入されたことについてはすでに言及したが、このとき2回目の面接は具体的な事例(ケース)を引いて規範意識・倫理観を問うような内容になっていた。たとえば「飲み会で未成年の仲間が飲酒しようとしている。あなたはどうするか?」といった感じ。
 この手の質問に、「自分ならこうする」と述べるだけでは不十分。自らの見解・判断の根拠がさらに問われるに決まっているからだ。かりに「法や規則はきっちり守るべき」という立場で具体的に答えるとすれば、「法や規則が存在するのはなぜなのか」「組織としてコンプライアンスの意識を高め、不祥事を防止するためにはどうしたらよいのか」といった点までしっかり考えをまとめておくようにしたい。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月07日

【面接試験直前対策記事−9】希望部署/これからやりたい仕事

 これも確実に問われそうな項目の一つ。答え方には細心の注意を払う必要がある。留意点を以下に挙げておこう。

★該当する仕事や部署の正式名称はしっかり確認しておく
 あやふやならば採用サイト、募集パンフレットなどでいま一度確認を。

★あくまで消防官志望者の立場から話す
 「取り組みたいこと」「やりたいこと」を述べよ、といった場合にはとくに注意が必要。自分自身のこだわりだけで述べると、「それなら他の仕事(医療関係・警察…など)のほうがいいのでは?」と返されて「・・・」と言葉に詰まってしまうケースがある。「やりたいこと」「取り組みたいこと」は、消防組織の中に含まれる業務から具体的に語ること。「消防官でなくてもそういうことは言えるよな」といったあいまいな内容ではダメ。

★標準的なキャリアコースをふまえて話す
 新人の多くは消防学校卒業後、消防署で主にポンプ隊員として実務を経験し、その後、より専門的な仕事に分かれていく……というのが標準的なキャリアコースになっている。したがって、そうした流れをすっとばし、いきなり専門的・特殊な部署の話題だけを取り上げると違和感を与える可能性もある。かりに特殊な希望部署をあげるとしても、念のため「さまざまな職場を経験しながら、自分の適性を見極めていきたい」……といった話し方を心がけると無難かも。

★「どんな部署でも全力を尽くす」覚悟を明言する
 希望部署をはっきり特定する/しないは別にどちらでもよいが、いずれにせよ「どんな部署であれ、与えられた職務に全力を尽くす」という姿勢は明確にことばにしておくように心がけよう。面接官としては、「入ってみたけどなんだか思っていたのとは違うから/やりたかった仕事じゃないみたいだから……」といった理由であっさり新人に辞められてしまうのは非常に困るのだ。そういうケースがなるべく起きないように、受験者一人ひとりに消防官という仕事へのこだわり・強い覚悟があるのかを見定めようとするはず。したがって、この手の質問(「希望する部署でなくてもしっかりやってくれるか?」など)に対し、あいまいで煮え切らない答え方は絶対にしないこと。
 言い方はいろいろあるだろう。「どんな部署であれ、都民の安全を守る重要な役割を担っていることには変わりありませんから、自分に与えられた持ち場で全力を尽くします。」のような返し方は最もありふれたものだが、それならそれで構わない。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月05日

【面接試験直前対策記事−8】友人関係/家族関係について

 「友人は多いか」「友人からどんな人間だと思われているか」「友人との関わりで気をつけていることは?」「苦手な人とどうつきあうか」といった質問にも気をつけよう。正解の答え方というのが決まっているわけではないが、とにかく、相手方に余計な不安を与えないように答えるのが原則だろう。
 友人関係については「交友関係は(ある程度)広く、円滑な関係を維持できている」という前提で答えるべきだろうし、「苦手な人とのつきあい方」についても、穏当で常識的な答えに徹するようにする。(「まずは相手の立場になって考えてみるようにする」「感情を表に出さず、ふつうにふるまう」「プライベートな部分に深入りせず、適切な距離を保つようにする)」……などなど。)
 家族に関連しては、「あなたが消防官を目指していることを家族はどう言っているか」といった質問が多い。「家族は自分の決断を尊重し、応援してくれている」……といった前提で答えるのが自然だろう。(「家族の猛烈な反対を押し切った」みたいな答え方をされると、面接官のほうが心配になってしまう。)
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月03日

【面接試験直前対策記事−7】集団生活(消防学校)について

 集団生活(消防学校での生活)については必ず問われると思っておいたほうがよい。「消防学校に入るにあたって不安はないか」、もっとはっきりいえば「消防学校での集団生活に耐えられるか」といった類の質問だ。
 基本的に「問題ない」「不安はない」と明確に答えきることが大事だろう。(そこに非常に不安があるという人は、そもそも消防官のような職種を目指すべきではないのでは?)もちろん、きっぱり答えるだけでなく、そう思う根拠・裏づけも示す必要があるが、「私は〜〜時代からずっと○○部に属しており、一時は寮生活も経験しましたから、集団行動には慣れています」といった程度の説明でべつに構わない。
 また、これに類似した質問として、組織の中での人間関係についての質問もある。「あなたよりも年下の者が上司になることもあるが大丈夫か?」……といったものが典型。こちらも相手方に余計な不安を与えないように、明確に答えきるべきだ。
例:「年齢については気になりません。現在の職場(アルバイト先)でも先輩スタッフは私よりも年下ですが、きっちり信頼関係を築いています。/早く入庁した先輩方から学ぶのはあたりまえのことで、年齢はべつに関係ないと思います。」
 余談だが、消防学校に関する話題に限らず、集団・チーム内での関係について質問されることは多いようだ。「チームの中に規律を守れない人がいたらどうする?」「チームメイトと意見が合わなければどうする?」といった質問はその典型。バランスのとれた答え方を事前に考えておこう。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月01日

【面接試験直前対策記事−6】これまでの経歴・経験について

◆大学で何を学んだか
 大学生であれば、「大学で何を学んでいるのか」という質問はかなりの確率であるだろう。場合によっては、高校卒業時点でさかのぼり、その学部(学科)を選んだ理由について訊かれることも。この手の質問に対しては、とにかく、要点をわかりやすくまとめて話すこと。自分の学科や専攻分野について、相手がイメージしやすい説明を事前に準備しておいてほしい。(最近は、具体的にどのような勉強をしているのかがわかりにくい学部名・学科名も少なくないので……。)
 その他、あえて事前に考えておきたいポイントとしては、

★学生時代の専攻がこれからの仕事にどのように活かせるか
 という点も挙げられるだろう。救急救命学科の学生⇒救急隊員といったケースならとくに説明の必要はないが、一見すると消防の業務に関係ないような専攻分野であっても、なんらかのつながりはあるかもしれない。そこを考えておいてほしい。
 なお、社会人経験がある人なら、「勤務先で何を得たか(学んだか)」「勤務先で学んだことをこれからの仕事にどのように活かせるか」を考えておく。ただし、社会人の方はそれに加えて「なぜ仕事をやめてしまったのか/なぜいまの仕事をやめたいのか」を問われる。あえていま消防官への転身を図る理由として納得のいくものを用意しておく必要がある。言うまでもないが、「前職の仕事がいやになったから」といったような消極的な答え方は絶対にNGだ!

◆失敗した経験/困難に直面した経験
 こうしたエピソードを語るよう、求められることもある。むろん、大事なポイントは「失敗」「困難」よりも、事態を打開するために自分がどのような行動をとったのか、その一件から自分は何を教訓として学んだのか、というところにある。消防官の仕事の内容を考えるなら、「失敗」「困難」の経験として挙げるのは、

・原因を特定して対応策を決めるなど、冷静に判断し、行動した事例
・自分一人ではなくチームで(仲間と)力を合わせて対処した事例


 ……であることがより望ましいだろう。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月29日

【面接試験直前対策記事−5】併願先・受験歴

◆併願先について
「他の職種も併願しているのか」「本当にここが第一志望なのか」「地元の消防と東京消防庁、両方合格したらどうするのか」といった質問。非常によくあるので、事前に答え方をしっかり決めておくようにしよう。「併願先」を挙げるのなら、その上で東京消防庁が第一志望であることを理由とともにはっきり述べる。
 なお、併願先としてどこまで挙げるかも、少し考えておくとよい。警察や海保、自衛隊……など消防以外の職種も広く併願すると話せば、いったいどれが本命の職種なのかを厳しく問われることが予想されるからだ。説明に自信がないようならば、併願先のいくつかは伏せておいてよいかもしれない。(つまり、併願先として申告するのは消防だけにするとか……。)

◆これまで受験したことがあるか
「これまで東京消防庁を受験したことがあるか」という訊かれ方のほかに、「前回合格しなかったのはなぜだと思うか」「前回不合格になってから何を努力してきたか」といった質問も多い。自分なりに前回の反省をふまえて具体的にこのような準備をしてきた、という内容で答えておけば問題ないだろう。
 なお、その逆に「今回合格しなかったらどうするのか」という質問もありえる。これについても、答え方はきちんと決めておいてほしい。あやふやな答え方はよくない。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月28日

【面接試験直前対策記事−4】自己PR

 面接試験において、志望動機と並ぶもう一つの柱は「自己PR」だ。とくに最近の東京消防庁1類の面接カードでは「面接でPRしたいこと」が最初に来ているので、書く内容・話す内容は事前にじっくり練りあげておかなくてはならない。
 まず、「自己PR」を語るさいの一般的な注意点を挙げてみよう。

★自らのアピールポイント・強みは、わかりやすいキャッチフレーズの形で示す。

 「使命感」「向上心」のようなありがち1単語だけでは弱い。いくつかことばを組み合わせて、自分ならではのキャッチフレーズをくふうしてみるとよい。

★アピールポイントを示したら、それを裏づける実績・経験も合わせて述べる。
 あたりまえのことだが、具体的な実績・経験が示されなければ、面接官は納得しない。

★アピールポイントは、消防官の職務に活かせる内容のものにする。
 消防の仕事内容に関連性が強いと考えられるキーワード(の系列)をいくつか例示してみるとすれば、たとえば、

・使命感/責任感……
・チームワーク/協調性……
・積極性/リーダーシップ……
・コミュニケーション能力(正確に聞き取る/わかりやすく伝える/相手の気持ちを汲む)
・向上心/つねに学び続ける心……
・冷静な判断力/広い視野……


 ……などが挙げられる。これらの中で、あなたが自信をもってPRできるのはどの系統だろう?
 なお、いまあげたのは自分自身の性格・職務スキルに関する一般的なアピールポイントなのだが、消防の業務に直結する専門的なスキルや知識を持っている人は、当然それも最大限PRすればよい。
 専門的なスキルや知識の例としては「救急救命士」の資格などが思い浮かぶが、いまの情勢であれば、「(英語や中国語などの)語学力/異文化コミュニケーションの経験」「ICT関連のスキル」なども強いアピールポイントになる。
 なお、わざわざ言うまでもないかもしれないが、「自己PR」(アピールポイント)を考えるさいには、これからの仕事のどんな局面でそのアピールポイント・強みを活かせるのか、という説明も一緒に考えておくこと。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月23日

【面接試験直前対策記事−2】志望動機(なぜ消防官を目指すのか)

 志望動機(志望理由)という場合、「(他の職種ではなく)なぜ消防官を目指すのか」「(他の自治体の消防ではなく)なぜ東京消防庁を目指すのか」の2つを分け、どちらについてもしっかり考えておく必要がある。まずは「なぜ消防官を目指すのか」という質問から始めよう。
 消防官を志望する理由としては、おそらくほとんどの人がそうだろうが、「人命救助」に対する強い思いを語る……という方向性でとくに問題はない。「一人でも多くの命を救いたい!」「人々が安全に暮らせるまちを守りたい!」といった志・使命感、さらにはそういう仕事だからこそやりがいがあるのだという確信をストレートに表現すればよい。
 ただ、その気持ちにゆるぎがないことを示すために、
・消防官を目指すに至ったきっかけ(出会い)/決意が固まるまでのいきさつ
 といったエピソードも一緒に語れるようにきちんと準備しておくようにしよう。(これがないと説得力に乏しいので。)
 また、これとはすこし違う路線だと、「消防官こそ、自分の経験や能力をぞんぶんに活かせる仕事だから」……というふうに、なかば自己アピールのような言い方で志望動機(志望理由)を語ることも可能である。その場合は、消防官の仕事内容に直結する「経験」「能力」の中身をはっきり示すことが重要だ。
 よくあるのは、
*集団スポーツ(など)を通じて培った体力、精神力、協調性……を活かして貢献したい
 といった系統だが、技術系・専門系の勉強をしてきた人ならば、
*自らが学んできた△△の知識、経験を人の命を救うために役立てたい
 こうした語り方もできるだろう。ただ、その場合は、自分の専門分野が具体的に消防のどの部署・部門の仕事に関わるのか、きちんと調べて確認しておくこと。(なんとなく役に立ちそう……というレベルでは通用しない。)
 最後にひとつ。「消防官を志望する理由」については、「なぜ民間企業や他の職種の公務員(たとえば警察官や自衛官)ではなく消防官なのか?」という疑問に明確に答えきるような内容か、必ずチェックすることが大事だ。「あなたがやりたいことは、べつに消防ではなくても、他でもできるんじゃないの?」と問いたくなってしまうようならば、まだまだことばが足りていないのだということになる。

※「(他の自治体の消防ではなく)東京消防庁を目指す理由」については、次の【面接試験直前対策記事−3】を参照してください。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月22日

【面接試験直前対策記事−1】東京消防庁T類採用試験 面接当日の流れ

 まず、面接当日の流れをざっと確認しておこう。

・面接カードは事前に記入。
 カードの記載内容はときどき変更されるが、最近の書式では「面接でPRしたいこと」を書く欄が冒頭に位置し、続けて「職歴」「受験歴」「併願状況」「病歴」「違反歴」などを記入していくようになっている。
・集合後、指名されたら面接会場の前に移動し、自分の面接の番を待つ。
・面接終了後に資格確認。


※2017(平成29)年、同日に2回に分けて面接が行われる方式が導入された(1回目はごく標準的な面接で、2回目は具体的事例をもとに規範意識を問うような内容)が、2020年の採用試験では面接の回数は1回に減らされた。新型コロナウイルス感染防止対策の一環だろうと推察されるが、今後の採用試験で「2回方式」に戻すのかどうか、戻すとしたらいつのタイミングか、といった点については現時点で不透明だ。

 数多くのブースに分かれて一斉に面接が行われるので、かなり騒がしい状況の中で話すことになる。おとなしすぎる声だと伝わらないし、逆にバカでかい声で話しても周囲に迷惑。声の大きさについても「適度」を意識して臨むようにしよう。

 次回からは面接試験でよく聞かれる主要な項目ごとに、どんな答え方が望ましいのか、留意点を挙げていくことにする。最近のカードの書式では「PRしたいこと」が最初に来ているので、「自己PR」を十分に練っておきたいところだが、総合的な面接対策の観点からは、やはり「志望動機」⇒「自己PR」の順に検討したほうがよいだろう。ということで、「志望動機」⇒「自己PR」⇒「その他の主要な質問」という順で取り上げることにしたい。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月19日

東京消防庁T類・面接直前対策記事(改訂版)の開始について

 T類採用試験・面接直前対策の記事群は2015年に初めて掲載し、2018年に改訂しました。その後、さらに3年が経過し、内容的にまた古くなってきていますので、今回、最新状況に合わせて再び改訂することにしました。今週末くらいから、連続的に改訂版記事(10本程度)をアップしていきます。(旧記事はいったん削除予定。)参考にしていただければ幸いです。
posted by TP at 07:00| 面接試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする