2021年05月28日

【面接試験直前対策記事−4】自己PR

 面接試験において、志望動機と並ぶもう一つの柱は「自己PR」だ。とくに最近の東京消防庁1類の面接カードでは「面接でPRしたいこと」が最初に来ているので、書く内容・話す内容は事前にじっくり練りあげておかなくてはならない。
 まず、「自己PR」を語るさいの一般的な注意点を挙げてみよう。

★自らのアピールポイント・強みは、わかりやすいキャッチフレーズの形で示す。

 「使命感」「向上心」のようなありがち1単語だけでは弱い。いくつかことばを組み合わせて、自分ならではのキャッチフレーズをくふうしてみるとよい。

★アピールポイントを示したら、それを裏づける実績・経験も合わせて述べる。
 あたりまえのことだが、具体的な実績・経験が示されなければ、面接官は納得しない。

★アピールポイントは、消防官の職務に活かせる内容のものにする。
 消防の仕事内容に関連性が強いと考えられるキーワード(の系列)をいくつか例示してみるとすれば、たとえば、

・使命感/責任感……
・チームワーク/協調性……
・積極性/リーダーシップ……
・コミュニケーション能力(正確に聞き取る/わかりやすく伝える/相手の気持ちを汲む)
・向上心/つねに学び続ける心……
・冷静な判断力/広い視野……


 ……などが挙げられる。これらの中で、あなたが自信をもってPRできるのはどの系統だろう?
 なお、いまあげたのは自分自身の性格・職務スキルに関する一般的なアピールポイントなのだが、消防の業務に直結する専門的なスキルや知識を持っている人は、当然それも最大限PRすればよい。
 専門的なスキルや知識の例としては「救急救命士」の資格などが思い浮かぶが、いまの情勢であれば、「(英語や中国語などの)語学力/異文化コミュニケーションの経験」「ICT関連のスキル」なども強いアピールポイントになる。
 なお、わざわざ言うまでもないかもしれないが、「自己PR」(アピールポイント)を考えるさいには、これからの仕事のどんな局面でそのアピールポイント・強みを活かせるのか、という説明も一緒に考えておくこと。
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2021年05月25日

【面接試験直前対策記事−3】志望動機(なぜ東京消防庁を目指すのか)

 なぜ他の自治体の消防ではなく、東京消防庁が第一志望なのか? 東京育ちの人なら「生まれ育った東京のために」……という思いを語って理由とすることができるが、東京以外の出身者にはこの手は使えない。また、かりに東京出身者だとしても、これだけでは志望理由としては不十分である。「東京」へのこだわりよりも、「東京消防庁」という職場・組織へのこだわりをしっかり語るべきだ。
 東京消防庁が断然いい……と感じている人は多いだろうが、その「良さ」をいったい、どのように語ればよいのか。なかなかことばが浮かんでこない人は、まずは募集案内や採用サイトに目を通して、すでに入庁して活躍している先輩たちがどう語っているのか、東京消防庁がどのように広報しているのかを確認してみるとよい。
 たとえば、最新版(令和3年版)の職員募集パンフレットの職員インタビューページでも、多くの若手職員が「東京消防庁」を志望した理由を語っている。ぜひ目を通していただきたい。なお、採用サイトにも職員紹介ページがあるが、こちらは仕事内容の紹介に重点が置かれており、「東京消防庁を志望した理由」についての言及は少ない。「東京消防庁を志望した理由」についての言及は、数年前の職員紹介ページのほうが現在のページよりも充実していたので、参考までに2017〜2018年頃の採用サイトからいくつか引用しておく。

参考:<採用サイトの職員インタビューで語られた「東京消防庁の志望理由/東京消防庁の魅力」>(2018・2017)
「数ある消防本部の中から就職先に東京消防庁を選んだ一番の理由は、組織の規模に表される人の多様性を魅力に感じたからです。救急隊やポンプ隊など現場で活動する隊だけでなく、防災指導や予防に特化した職員など、危機管理分野におけるプロフェッショナルが18,000人以上所属する組織は他にありません。」
「東京消防庁は日本一の規模を誇るとともに、世界においても有数の消防機関であり、私が生まれ育った東京の安全と都民の生命・財産を自分の手で守りたいと強く思ったのが東京消防庁を目指した理由です。」
「東京消防庁は、高層ビルが林立した大都市から山岳地帯、海、大島・八丈島といった島しょまで多様な地域を管轄し、多くの人たちの安全を支えていることに重要な存在意義があると思っています。数多くのレスキュー隊員を擁し、より高度な専門部隊としてハイパーレスキューや化学隊、そしてエアハイパーレスキューなどを持っているのも、管内で発生する災害が複雑かつ難易度が高いからで、消防官として自分を高める上でもこれ以上の場はありません。」
「東京の都心部は過密化が進み、建物や施設の高層化・深層化が進んでいます。河川や山もあれば、都市ならではの複雑な災害もある。IRTのような国際援助で重要な役割を果たす機会も含め、色々な経験を積むチャンスに溢れているのが東京消防庁で働く意義・魅力だと思います。」
「東京消防庁には様々な職種・業務があり、自分が予想もしなかった部署に配属されても新たなスキルを身につけることができます。私自身、指令室に配属されるなどまったく考えていませんでしたが、この仕事で様々な知識と経験を得て、ポンプ隊に戻った際にも色々な形で活きました。また、目標を持った職員を応援してくれるのも東京消防庁です。自分を成長させたいと望んでいる方たちにとって、ここは最適な環境だとお勧めできます。」


 採用ページや募集パンフなどの資料を手掛かりに、「東京消防庁ならではの仕事の魅力・やりがい」として語られていることを大まかに整理してみるとすれば、
・組織の規模が大きく、職務の幅が非常に広い
⇒多様な分野の仕事に挑戦できる/(専門的なキャリアをもつ人なら)自分の力を活かせるフィールドがある
・研修制度やキャリアアップのシステムの充実
・日本の政治・経済・文化の中心である首都東京とそこに暮らす人々の安全を守る誇り
・東京が抱える課題は複雑多様化しており、安全に対する都民の関心が高まり、東京消防庁への期待も大きくなっている
 ⇒たいへんだが、やりがいのある仕事だ

 ……といったいくつかの系統に分類できる。自分自身はいったいどういうところに一番強い魅力を感じるのか? じっくり考え、自分なりのことばで説明できるようにしよう。
 東京消防庁が誇る専門部隊、注目すべき制度や取組みなどを取り上げて話そうと考えている人も多いと思うが、その場合にはくれぐれも正しい名称を確認しておくこと。(部隊や部署の名前を間違えない!)
 余談だが……東京都民ではないみなさん・地方出身のみなさんは、かなりの確率で「なぜ地元の消防ではなく東京消防庁を受けるのか?」と質問されると思っておこう。この質問に対し、あやふやな答え方は禁物だ。(「べつに地元でも構わないのですが……」などと答えるわけにはいかない!)どうしても東京消防庁に入りたい、という熱い思いを伝えるには、「東京消防庁ならではの魅力」を具体的にはっきりと述べる必要がある。
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2021年05月23日

【面接試験直前対策記事−2】志望動機(なぜ消防官を目指すのか)

 志望動機(志望理由)という場合、「(他の職種ではなく)なぜ消防官を目指すのか」「(他の自治体の消防ではなく)なぜ東京消防庁を目指すのか」の2つを分け、どちらについてもしっかり考えておく必要がある。まずは「なぜ消防官を目指すのか」という質問から始めよう。
 消防官を志望する理由としては、おそらくほとんどの人がそうだろうが、「人命救助」に対する強い思いを語る……という方向性でとくに問題はない。「一人でも多くの命を救いたい!」「人々が安全に暮らせるまちを守りたい!」といった志・使命感、さらにはそういう仕事だからこそやりがいがあるのだという確信をストレートに表現すればよい。
 ただ、その気持ちにゆるぎがないことを示すために、
・消防官を目指すに至ったきっかけ(出会い)/決意が固まるまでのいきさつ
 といったエピソードも一緒に語れるようにきちんと準備しておくようにしよう。(これがないと説得力に乏しいので。)
 また、これとはすこし違う路線だと、「消防官こそ、自分の経験や能力をぞんぶんに活かせる仕事だから」……というふうに、なかば自己アピールのような言い方で志望動機(志望理由)を語ることも可能である。その場合は、消防官の仕事内容に直結する「経験」「能力」の中身をはっきり示すことが重要だ。
 よくあるのは、
*集団スポーツ(など)を通じて培った体力、精神力、協調性……を活かして貢献したい
 といった系統だが、技術系・専門系の勉強をしてきた人ならば、
*自らが学んできた△△の知識、経験を人の命を救うために役立てたい
 こうした語り方もできるだろう。ただ、その場合は、自分の専門分野が具体的に消防のどの部署・部門の仕事に関わるのか、きちんと調べて確認しておくこと。(なんとなく役に立ちそう……というレベルでは通用しない。)
 最後にひとつ。「消防官を志望する理由」については、「なぜ民間企業や他の職種の公務員(たとえば警察官や自衛官)ではなく消防官なのか?」という疑問に明確に答えきるような内容か、必ずチェックすることが大事だ。「あなたがやりたいことは、べつに消防ではなくても、他でもできるんじゃないの?」と問いたくなってしまうようならば、まだまだことばが足りていないのだということになる。

※「(他の自治体の消防ではなく)東京消防庁を目指す理由」については、次の【面接試験直前対策記事−3】を参照してください。
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2021年05月22日

【面接試験直前対策記事−1】東京消防庁T類採用試験 面接当日の流れ

 まず、面接当日の流れをざっと確認しておこう。

・面接カードは事前に記入。
 カードの記載内容はときどき変更されるが、最近の書式では「面接でPRしたいこと」を書く欄が冒頭に位置し、続けて「職歴」「受験歴」「併願状況」「病歴」「違反歴」などを記入していくようになっている。
・集合後、指名されたら面接会場の前に移動し、自分の面接の番を待つ。
・面接終了後に資格確認。


※2017(平成29)年、同日に2回に分けて面接が行われる方式が導入された(1回目はごく標準的な面接で、2回目は具体的事例をもとに規範意識を問うような内容)が、2020年の採用試験では面接の回数は1回に減らされた。新型コロナウイルス感染防止対策の一環だろうと推察されるが、今後の採用試験で「2回方式」に戻すのかどうか、戻すとしたらいつのタイミングか、といった点については現時点で不透明だ。

 数多くのブースに分かれて一斉に面接が行われるので、かなり騒がしい状況の中で話すことになる。おとなしすぎる声だと伝わらないし、逆にバカでかい声で話しても周囲に迷惑。声の大きさについても「適度」を意識して臨むようにしよう。

 次回からは面接試験でよく聞かれる主要な項目ごとに、どんな答え方が望ましいのか、留意点を挙げていくことにする。最近のカードの書式では「PRしたいこと」が最初に来ているので、「自己PR」を十分に練っておきたいところだが、総合的な面接対策の観点からは、やはり「志望動機」⇒「自己PR」の順に検討したほうがよいだろう。ということで、「志望動機」⇒「自己PR」⇒「その他の主要な質問」という順で取り上げることにしたい。
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2021年05月19日

東京消防庁T類・面接直前対策記事(改訂版)の開始について

 T類採用試験・面接直前対策の記事群は2015年に初めて掲載し、2018年に改訂しました。その後、さらに3年が経過し、内容的にまた古くなってきていますので、今回、最新状況に合わせて再び改訂することにしました。今週末くらいから、連続的に改訂版記事(10本程度)をアップしていきます。(旧記事はいったん削除予定。)参考にしていただければ幸いです。
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