2021年05月17日

東京の消防白書2020

 5月14日、東京消防庁のサイトに「東京の消防白書2020」が掲載されました。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kikakuka/gyouseigaiyou/hakusyo2020.html

 全体の構成・章立ては前年の2019版(令和元年版)と変わりありませんが、細かいところに目を通すと、台風19号(2019年10月)の被害や新型コロナウイルス感染症の拡大(2020年〜)など、最新状況を反映したものになっています。
 とくに注目したいページ・項目の紹介は、また後日、改めてアップする予定です。 
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2021年05月11日

令和3(2021)年度 T類論文試験課題について

 5月9日(日)に実施された東京消防庁消防官T類採用試験の論文課題は、「デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が人間社会にどのような影響を与えるのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。」というものでした。
 2017年度1回目から7回続いた「資料・グラフ読み取り型」ではなく、2020年度2回目の作文っぽいテーマでもない、新しいタイプの出題です。過去問を見ると、類似した出題がまったくないわけではありません。「内容」面では2013年1回目に近く、「形式」面では2014年1回目・2回目に近いと言えるでしょう。ただし、こうした過去の出題と明らかに違う点もあります。
★「DX」という旬のキーワードが正面から取り上げられている
 この点ではおそらく初めてのケース。戸惑いを感じた受験者も多かったことでしょう。「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の定義は確立していませんが、「情報通信技術(ICT)によって人々の生活があらゆる面でより良い方向に変化すること」「デジタル技術を活用して組織を変化させ、業績を改善していくこと」といったような意味合いです。「デジタル技術、情報通信技術(ICT)の活用」みたいな意味なのだろうと推測することは容易で、そうした理解でべつに外してはいません。2013年1回目の課題「さまざまな情報を収集・発信することが容易にできる現在の社会環境のメリットとデメリットをあげ、それについてあなたの考えを述べなさい。」で答案を書きあげていた人、あるいは論文対策テキストの解説を読んでいた人ならば、書くべきネタについてはどうにか切り抜けられたのではないかと思います。
★課題文の指示が「(社会に与える)影響」だけに限定されている
 「デジタルトランスフォーメーション(DX)」というテーマよりもむしろ、こちらの点のほうが意外でした。
 従来の東京消防庁T類採用試験の論文課題を見ると、「課題→対応策」「問題点→対応策」「影響→取組み」……のように書くべき内容は2段階で指定されているケースがほとんど。しかし、今回の課題文には「デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が人間社会にどのような影響を与えるのか」とあるだけです。指示がシンプルすぎるために、答案をどのように構成するか、かえって迷ってしまった人も多かったのではないでしょうか。
 以上を考慮すると、今回の答案作成の最大のポイントは、「DXの実現が人間社会に与える影響」の中身を明確に示すことができたかどうか、という点だと思います。「組織の業務が効率化される/住民生活の利便性が高まる」といったプラスの「影響」(=メリット)だけに焦点を当てるのならそれもよし、「システム全体が障害を受けたときの混乱が大きくなる/デジタルデバイドが拡大する」といったマイナスの側面(=デメリット)にも目配りするのならそれもよし、いずれにせよ「DXの実現が人間社会に与える影響」の中身を明確にすることができたかどうか。その点をふりかえってみてください。
 答案全体の構成についてはいろいろ考えられるでしょうね。これまでの過去問で使ってきたフレームを応用し、

・「DXの実現が人間社会に与える影響」→それをふまえて「(消防行政の)取り組み・対応策1」→「(消防行政の)取り組み・対応策2」→「まとめ」

・「DXの実現が人間社会に与える影響1」→それをふまえて「(消防行政の)取り組み・対応策1」→「DXの実現が人間社会に与える影響2」→それをふまえて「(消防行政の)取り組み・対応策2」→「まとめ」

・「DXの現状/定義」→「DXの実現が人間社会に与える影響」→それをふまえて「(消防行政の)取り組み・対応策1」→「(消防行政の)取り組み・対応策2」→「まとめ」


 ……といった段落構成を採用した人が多かったのではないかと推測します。もちろん、それはそれでOKです。一方、与えられたテーマはあくまで「DXの実現が人間社会に与える影響」だけですので、「取り組み・対応策」の段落をはっきりつくらずに述べることもできるでしょうね。
 また、この手のテーマでは「消防行政(東京消防庁)の具体的取組みを盛り込むべきなのかどうか」がよく議論されますが、課題文を読む限りではどちらでも構わないように思われます。(「消防行政の取組みを述べよ」といった指示がとくにないからです。)
 ちなみに消防行政(消防機関の業務)におけるDXの具体的事例としては、
・救助、救急活動でICT技術を活用した情報共有
・消防指令システムの高度化
・多言語音声翻訳アプリの活用
・各種講習のオンライン化
・各種申請、届出のデジタル化

 ……など、いろいろなネタがあります。でも、なかなか思いつかず、とくに消防行政に限定せずにいろいろな事例を挙げて論述したとしても、それはそれで問題ないでしょう。
 というわけで、今回の答案作成のポイントをもう一度まとめると、
★「DXの実現が人間社会に与える影響」の中身が明確に、わかりやすく示されているかどうか
 そのうえで、
★答案全体が整った段落構成になっているかどうか
 まずはこれら2点だろうと思います。みなさん、いかがでしたでしょうか。
posted by TP at 17:33| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

T類論文 練習用課題−4の答案例・解説について

 4月23日に提示しておいた東京消防庁T類論文対策の練習用課題−4(新型コロナウイルス感染症への消防機関の対応)の答案例・解説を、予定通り「追加・訂正ブログ」にアップしておきました。

※「追加・訂正ブログ」のURL、ユーザー名、パスワードは「論文試験対策テキスト」(2021年受験版)の1ページ目下段に記載されています。(アクセスのさいにはユーザー名、パスワードの入力も求められますのでご注意ください。)
 「論文試験対策テキスト」については以下をご覧ください。
https://tokyoshobosiken.seesaa.net/article/480170884.html
posted by TP at 07:00| 論文試験対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月29日

東京消防庁 トイレカーを配備

 4月26日、東京消防庁がトイレカーの運用を始めたというニュースがいろいろなメディアで報じられました。みなさん、ご覧になりましたか。
https://trafficnews.jp/post/106623
 トイレカーは事故現場、災害現場での活動の長時間化、職員における女性比率の向上などを踏まえ、後方支援体制を強化するために導入された車両。トイレを備えた車両ならばすでに存在しますが、トイレ専用車の配備は初めてで、おそらく全国の消防組織でも初のケースだろうとのことです。
 これまで消火・救助活動中の消防職員は、近くの民家や事務所のトイレを借りるしかありませんでした。長時間活動しなくてはならない現場で、トイレカーは大きな助けになるでしょう。
 災害時の避難所でトイレをどのように確保するかという問題はよく語られてきましたが、救助・救護にあたる人々にとってのトイレの問題は、ある意味、盲点になっていた気もしますね。
posted by TP at 07:00| 報道・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月25日

東京消防庁 電子学習室のメニュー

 みなさんは東京消防庁の電子学習室を詳しくチェックしたことはありますか。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/contents/mokuji.html
 防火対策・震災対策・防災訓練……などカテゴリ別に整理されており、とくに応急手当講座や事業所での自衛消防訓練用のメニューはかなり充実しています。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの人が集まって訓練することがなかなか厳しくなっている現在の状況で、こうした電子学習メニューの意義は高まっています。一人でも多くの人が自己学習に活用するよう、積極的に働きかけていくべきでしょうね。
 ちなみに、昨年(1回目試験)の論文では、ずばり「ネットを活用した情報提供」が出題されました。今年も同じようなテーマという可能性は少ないでしょうが……念のため、ネットやICTを活用した多様な取組みについては知識・ネタを整理しておきたいところです。
posted by TP at 07:00| 報道・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする